湖都子のポエム6
ただ……毎日を過ごすだけ……
彼女に出会って
大切なものができた
彼女の隣はオレの場合だったのに
いつか誰かにとられちゃうんじゃないか
不安で……不安で……たまらなかった
過去も思い出も全部消えちゃえばいい
そう思うことがある
彼女との幸せな日々を思い出して辛くなる
ただ……毎日を過ごすだけ……
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美緒は春の日ざしののように笑顔が穏やかだった。美緒にだけ光がさしてるみたいにキラキラして見えた。美緒の笑顔ばっかり思い出して……今まで抱いたことのない気持ちで……こんな気持ちは初めてで……美緒といるのは楽しくって、触れあってるだけで幸せで、恋人っていいなと思っていた。全部、美緒が教えてくれた。
美緒から別れを告げられても、ひきとめることができなかった。俺、なんて思い上がっていたんだろう……いくら俺が望んでも、美緒がずっといてくれるなんてかぎらないのに……
美緒とのことを思い出して、コーヒーカップを床にたたきつけた。粉々に割れたカップ。俺達の仲もこんな風に簡単に壊れちゃった。
どんどん心が荒んでいく。
俺は美緒がいないとダメなんだ。美緒と一緒にいたい。お願い……戻ってきて……どうしたら、戻ってきてくれるんだろう……