湖都子のポエム6

絶対にほしかったから……

このまま終わりたくない

あなたを知る度欲が出てくる

不器用だけど優しいあなた
あなたの優しさにふれる度に愛が募っていった
あなたを知る度にもっともっと知りたくなる

寂しくて流した涙も
ついてしまった嘘も
きっとずっと消えない
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他の物を失っても、ひとつだけ絶対欲しいものがあった。目の前のことでいっぱいいっぱいで、まわりが何にも見えなくなっていた。私、余裕がなかった。

あんなに頑張ったのに、彼は私のものにはならなかった。彼が付き合ってるのは、私じゃない。彼だって、誰かを好きな気持ちは同じなのに……それは私じゃない……んだ。

会社も辞めて、友達もいなくなり、私には何もなくなった。それでも毎日は普通に過ぎていく。

彼が離れていった今……自分の未熟さに嫌けがさす。もう全部嫌だ。自分の気持ちを押しつけるだけで、まわりが見えていなかった。みんなが離れていくのも当たり前だ。今ならわかる。だけど、もう遅い。



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