PromiseRing
立ち上がってもふらつきはない。
そっと部屋を出ると、キッチンらしき場所に多賀谷社長の後ろ姿。
「多賀谷、社長……?」
「あ、ああ、起きたのか。
具合はどうだ?」
背中に隠すなにか。
キッチンの様子からして、なんとなーく嫌な予感がしないでもないが、スルーしておこう。
「もう大丈夫、です。
その、……ご迷惑をおかけしました」
「いや、いいんだ。
……ほんとに大丈夫か?」
多賀谷社長の大きな手が、私の前髪をかき上げる。
そのまま押さえたかと思ったら、こつんと額をつけてきた。
「んー、熱は下がってるかな」
どうしたらいいのかわからなくて固まってた。
不意に視線があって、多賀谷社長がにっこりと笑う。
そっと部屋を出ると、キッチンらしき場所に多賀谷社長の後ろ姿。
「多賀谷、社長……?」
「あ、ああ、起きたのか。
具合はどうだ?」
背中に隠すなにか。
キッチンの様子からして、なんとなーく嫌な予感がしないでもないが、スルーしておこう。
「もう大丈夫、です。
その、……ご迷惑をおかけしました」
「いや、いいんだ。
……ほんとに大丈夫か?」
多賀谷社長の大きな手が、私の前髪をかき上げる。
そのまま押さえたかと思ったら、こつんと額をつけてきた。
「んー、熱は下がってるかな」
どうしたらいいのかわからなくて固まってた。
不意に視線があって、多賀谷社長がにっこりと笑う。