愛してよ 、




「 いや、ここに住んでるのはお前を含めた4人だ。」



え?



『 私もここに...? 』



「 ああ 」



『 もう1人って... 』



「 もうすぐ帰ってくるんじゃないか? 」



そういわれ時計を確認しようと
探すけどこの部屋に
それらしき物はどこにもない。

あたしの意図がわかったのか
リョウさんは 6時38分 と教えてくれた。

それにしてもこんな時間に
帰ってくるなんて...。

そう思ったけどもしかしたら
朝早くからジョギングなどに出かけただけ
かもしれないから変に詮索はしなかった。



リビングでリョウさんと
おとなしくココアを飲んでいると



「 たっらいま〜♪ 」



なんともだらしない
家への帰宅を告げる挨拶が
玄関から聞こえてきた。



「 ったく... 」



少々あきれ気味のリョウさんが
玄関であろう方向に歩いていくので
あたしもそれに続いて部屋を出た。
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