愛してよ 、



「 リョウ〜、たらいま〜 」


呂律が確実に回っていない。
それにこの人お酒臭い。


「 お前、またこんなに酔って... 」


呆れ顔のリョウさんは面倒見が
いいのかその人を担いで


「 すまん、水用意してくれるか? 」


あたしにそう頼むと
そそくさとリビングに向かう。

その後を追ってさっきまで
リョウさんがいたキッチンに
入りコップを探して
冷蔵庫から取り出した
ミネラルウォーターを注いだ。


「 美桜、持って来てくれ。 」


リョウさんに呼ばれ
ソファに横たわるその人に
差し出した。


「 ...ごめんね、ありがと 」


そういうとその人は
一気に水を飲み干した。

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