愛してよ 、
水を飲んだその人は
眠いから寝るといって
自室へと足を進めた。
もちろんその人はさっきまで
ベロベロに酔っぱらっていたわけで
水を飲んだからといって
完全に酔いが覚めるわけがない。
「 っわ...! 」
さっきから覚束無い足で歩いては
足を絡めて転けそうになっている...。
「 ったく、危なっかしい 」
リョウさんはそういうと
彼の腕を肩にまわして
「 運んでくる。 」
と、彼の部屋へと足を進めた。
『 ...お気をつけて 』
重そうだな。
キッチンに残されたあたしは
ただぼーっと外を眺めていた。