私のご主人様Ⅱ

ここどこ…?目を覚ますと知らないベッドの上に寝かされていて、視線を横に向けると季龍さんがいた。

身を起こそうとすると、季龍さんに背を支えられて起きる。…使用人失格過ぎてもう泣きそう。

「あ、ごめんね。起こしちゃった」

「?」

声がした方を見ると、知らない女の人と金髪の男の人がいる。…どちら様?

あと、伸洋さんなんで床に転がってるの?

首をかしげると、女の人に顔を覗き込まれる。

「女の子の顔に傷つけるなんて最低。全治2週間は見といて」

「え、マジですか?」

「当たり前でしょ。でも、途中で加減したね。大方、他の誰かを殴ろうとしたところに割り込んだってとこかな」

すごい。大当たりだ。この人何者…?お医者さんなのかな。
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