私のご主人様Ⅱ
女の人は背を向けながらドアに向かう。そのあとに金髪の男の人も一緒についていく。
「秋奈、瞬桜連れてくるか?」
「瞬来たらうるさいからパース。夏、止めといてね」
「無理なこと分かって言ってるよね、秋奈」
「止めれたら今日は私がご飯作ったげる」
「あー。はい。ガンバリマス」
なんか楽しそうな会話をしながらドアの向こう側に行ってしまった女の人と男の人。
2人がいなくなると、途端に静かになってしまった部屋。
…何だったんだろう、今の。
「ここちゃん大丈夫?」
「コクッ」
むしろ伸洋さんの方が大丈夫なのかな…?立ち上がった伸洋さんは肩を回しながら恨めしげに女の人たちが出ていったドアを見ていた。