私のご主人様Ⅱ

覚悟を決めて固く目を閉じるけど痛いものは痛くて、飛び上がった。

「こらっ琴音ちゃん!」

「“もういいっ!!いーやー!!”」

「動くなっ!」

逃げようとすると奏多さんに取っ捕まえられて、いやいやと首を横に振ると暁くんに怒られる。

それでもジタバタして逃げようもしていると暁くんにまで押さえつけられて動けなくなる。

「って、塗れねぇじゃねぇか!!」

「琴音ちゃんいい子~」

はーなーせー!!

だけど、流石に男2人の全力には敵わないわけで、動けない。

「っ~もう2人とも大っ嫌い!!」

「「!!?」」

思いっきり叫ぶと、2人の力が一瞬弱くなる。チャンス!

不意をついて2人の腕から逃れる。やったー!あ、どこに逃走しよう。

と、考えている間に奏多さんに肩を捕まれて逃走失敗…。
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