私のご主人様Ⅱ
「ことねぇ。私、お兄ちゃんとちゃんと話す。仲間外れになんかもうされたくないもん!」
「コク…」
び、びっくりした。…でも、梨々香ちゃんの生き生きとした顔に少し安心する。
あれから、何回か浅くだけど切っていた時があるから。
どこか不安そうな表情を時おり見せていたけど、今はそんな雰囲気がなくて、自信に満ち溢れてる。
そんな姿が羨ましいなんて、ちょっとだけ思ってしまった。
「遅いね。なに話してるんだろ…。あ、ことねぇ!分かんないとこあるから教えて!明日テスト!」
「!?」
何でも唐突だなと思ったけれど、頷く以外に選択肢なんかない。
ありがとうと言いながらスクールバックを荒らす梨々香ちゃん。
とりあえず机の上に残ったままの食器をお盆1つにまとめ、机の下に降ろした。