私のご主人様Ⅱ

「青海!てめぇ風呂入ってねぇだろ!!」

「くせぇ!!!」

「最後に風呂入ったのいつだ!!」

「え?…3ね…」

「「今すぐ風呂にぶちこむっ!!!」」

…嘘でしょ?今3年って言いかけたよね?

この人今の今までどこにいたの…?

「腹減った」

「後にしやがれっ!!」

「んな格好のままで広間に行かせねぇ!!」

巨人さんは巨人さんを知る人たちに引っ張られてお風呂場に連行されていく。巨人さんの意見なんか聞いちゃいない。

うーんと、とりあえず。

「“暁くん、相須さんが部屋の前で倒れてます。それと、ごみ袋用意お願いしていいですか”」

「分かった。琴音は飯作っとけ」

「“了解です”」

ビシッと敬礼をして、暁くんと別れて行動。

背後から髪の毛切るだの髭を剃るだの賑やかな声が聞こえてきたけど、とりあえずご飯作らなきゃ。

あの人どれだけ食べるんだろ?とりあえず夜食も作ってないから多目に作っとこう。
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