私のご主人様Ⅱ

台所に到着すると、ざっと夜食を作っていく。

ごみ袋を届けた暁くんも合流して、作り上げると、とりあえず1.5人前くらいの量をお盆に乗せて大広間に向かった。

「お、ここちゃんありがとね~」

「!?」

大広間に入ると、すぐに伸洋さんが笑って出迎えてくれる。相須さんの姿もあって、安心できた。でも、巨人さんを見て思わず目を疑った。

先程まで伸び放題だった髭はきれいに剃られ、髪の毛も角刈りにされていて顔がハッキリと見える。

服も新しくしたらしく、上下スウェット姿でも、さっきまでの姿とは別人で、とても同じ人には見えなかった。

「さっきの…」

「!」

そ、そうだ謝らなきゃ。頭を下げると、大丈夫だからと言ってくれるけど、若干鼻が赤かったのを私は見逃していません!!

頭を下げ続けていると、大丈夫だからと奏多さんに肩を捕まれ強制的に頭を上げさせられる。
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