私のご主人様Ⅱ

「それより、それ俺のならくれない?腹減った」

巨人さんが指差したのは暁くんが持ってるご飯で、タイミングよく鳴ったお腹が少しおかしい。

「どうぞ」

「サンキュー。んじゃ、いただきまーす!」

暁くんが巨人さんの前に奥と、しっかりと手を合わせてからかき込むように食べ始めた。

た、足りるかな…。すごい勢いでなくなっていくご飯にヒヤヒヤしながら様子を見守った。

「それにしても、ここちゃんこいつ2回も転ばせたんだって?」

「っ…コク」

「よく怪我しなかったな。こいつ、結構本気だったみたいなのに」

「っそうだ!あんた…」

「青海!食ってから話せ!!」

伸洋さんと話していると、巨人さんが話しに入ってくる。でも、ご飯を口の中に入れたまま話すから正直汚い。

同じことを思ったのか、すぐに誰かが制した。

巨人さんが食べ終わるのを待って、ようやく落ち着くと巨人さんは改めて私を見る。
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