私のご主人様Ⅱ

そう思った通りなのか、そこから続々出てくるビンゴする人はみんな自己申請で役割が決まっていく。

聞いている限り、『フリー』、『食事』、『片付け』、『警備』、『洗濯、掃除』。5つの役割があるらしい。

ちなみにフリーはもう満員らしい。あと、私のお仕事が大半な気がするのは気のせい…?

「あとビンゴしてないのは~?」

大分ビンゴが進んだ時、振り返った伸洋さんの声に手を上げたのは6人くらい。

全員上がるまで終わらないのかな?

「…ん?…あ、ここちゃーん。手上げてないでしょ」

名前を呼ばれてビクッとする。ついでに向けられるたくさんの視線。あう…。

「ん?おいおい、やってねぇじゃん」

「!?」

通路を挟んでお隣の幹部さんに手に持っていただけで、穴を1つも開けてないビンゴカードを見られてしまう。

とっさに隠すけどもう遅い。呆れたような視線を向けられてしまった。

「若~!ここちゃん見とけー!」

「あ?」

早々にビンゴして寝ていた季龍さんが伸洋さんの大声に目を覚ます。起きなくていいですっ!

季龍さんにもすぐにばれて、呆れた顔をされてしまった。
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