私のご主人様Ⅱ

「まぁ、ここちゃんは警備は無理だし、空いてる掃除洗濯チームね。ついでに他の全員警備でーす」

「はいよー」

「ラッキーだな」

ビンゴは終了らしい。後ろから前へ回収されていくビンゴカード。

…やらなくていいって思ってた。だって、食事も片付けも掃除も洗濯も私がやればいいこと。みなさんがやらなくていいことだ。

どこに行くかはしらないけど、私がやるべきことは一緒。だから、そんな役割分担いらないでしょう?

今度はカラオケなのか、賑やかになる車内。それを聞きながらゆっくり目を閉じる。

ちょっと寒い。冷房が強いのか、直接当たるせいなのか分からないけどとにかく寒くなってきた。

でも、羽織るものなんて他になくて、無視するために目を閉じて、寝てしまうこと以外出来ることはない。

だから目を閉じ続ける

「…」

…やっぱり無理です。寒い。寒いせいでどんどん目が冴える。

みなさん盛り上がってて逆に暑いくらいなせいか、冷房がどんどん強くなる。
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