私のご主人様Ⅱ
「ことねぇ、きれいでしょ?後で一緒に遊ぼう!あ、その前に水着買いに行こうね」
「梨々香、2人だけで行くんじゃねぇぞ」
「分かってるよ。ちゃんと警備の人についてきてもらうから。お兄ちゃん心配しすぎなの!」
季龍さんの言葉にもなんのその。ちゃんと言い返す梨々香ちゃんは、今にも飛び出して行きそうで、約束をちゃんと守ってくれるのかはちょっと不安だ。
季龍さんにお礼と一緒に上着を返すと、軽く返事をされて上着を受け取ってくれた。
「とりあえず荷物入れましょうか。順番に降りましょ~」
と言いながら真っ先に降りていく伸洋さん。それに続く奏多さんと暁くん。
そこからは前から順番に降りて、荷物を洋館の中に運んでいく。
わ、私も早く行きたいっけど、降りれないっ!
そわそわしながら順番を待って、急いで降りてから荷物運びに参加…。
「琴音ちゃんはいいから入りな~」
「!?」
「ここちゃんはいこっち~」
荷物に触れさせてもくれなかった。