私のご主人様Ⅱ

伸洋さんに引きずられて洋館の中へ入ると、これまたびっくり。

まるでホテルのエントランスのよう。大きなシャンデリアがエントランスを照らし、中央から伸びる階段は上からお姫様が降りてきそうな雰囲気がある。

これは、別荘?こりゃ豪華だ!

いつか見た陣之内家の別荘並みの豪華さに頭がくらくらした。

広い玄関でくつを脱ぎ、上がるけど天井を見上げずにはいられなかった。

私がポカンとしている間に荷物を運び終わったのか、永塚組のみなさんが大集合されていた。

もちろん源之助さんも田部さんもいる。

後ろの方で居ずまいを正し、司会らしい伸洋さんを見る。

「それじゃ、初日の役割はバスの中で決めた通りで、その日の役割はここら辺にホワイトボード張り出すんで前の日の夜確認してください。

荷物自分の部屋に運んだらフリーの人はご自由に!

それ以外の人は一旦エントランス集合でお願いします。

それじゃあ、解散!」

伸洋さんの言葉に荷物をもって移動する方々。
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