私のご主人様Ⅱ

…本当にそろそろ説明してほしい。部屋割りもなにも知らないからその場で棒立ちした。

「ことねぇ!行こ~」

その場に立ったままでいると梨々香ちゃんが旅行かばんを3つも持って走ってくる。

なんで3つもあるの!?とりあえず旅行かばんを受け取って、肩にかける。

梨々香ちゃんと同室なのはたぶん確定。

手を引っ張られるまま、階段を上がり3階まで移動して、奥から2番目の部屋のドアを開ける。

「!!」

ま、また豪華な…。

20畳はある部屋。絨毯が敷き詰められた床はふかふかで、1人で寝るには大きすぎるベッドが2つ。

向かい合って置いてある1人がけのソファーの間には低めのテーブルがあった。

それ以外にも大きな化粧台や、バスルームまである。

本当にホテルみたいだ。
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