私のご主人様Ⅱ

「お、主戦力来た来た」

「ことちゃん、お嬢こっちこっち」

私たちを見つけるなり手招きしてくれた人たちの輪に梨々香ちゃんと急いで入る。

どうやら掃除・洗濯チームは13人いるようだ。他のチームも同じくらいの人数だろう。

「俺が仕切らせてもらうわ。今日やることは屋敷中を使える状態にすることだもんで、とりあえず割り振って一気にやったら各自解散な」

仕切ってくれたのは幹部さんの1人で、わたしのことをことちゃんと呼んで可愛がってくれる人。名前は平沢さん。

平沢さんが一緒でちょっとほっとする。

平沢さんの指示で台所やお風呂など、3人くらいずつに別れて一斉にここの整備をする。

とは言ってもガスや水道のの元栓を開けたり、屋敷から持ってきたらしい洗剤とかを並べるだけ。

終わるまでに1時間もあれば十分で、あっという間に終わった。

「よーし。終わったな?それじゃあ解散!」

再びエントランスに集合して、解散する。

とは言ってもフリーでないときは自由にどこでも行ってもいいわけではないようで、海に出るかここにある遊技場でビリヤードとか麻雀とかをやるかに別れる様子。
< 210 / 323 >

この作品をシェア

pagetop