私のご主人様Ⅱ
「伸洋、ふざけるのもいい加減にしろ。それに琴音がフリーなのは明後日だ」
「ふざけてないって。別にここちゃん連れ出すくらいいいでしょ。いつもは気軽に外連れていけないんだから、こういう時くらい外連れ出してあげたいって思わない?」
し、静かにピリピリしてる…。しかも私のことで。
逃げるに逃げれないじゃないですか。
とりあえずじっとして、嵐が通りすぎるのを待つ。
季龍さんと伸洋さんの睨み合い?が続く。でも、折れたのは季龍さんだった。
「勝手にしろ」
そっけない言葉と共に部屋を出ていく季龍さん。怒ってるのは気のせいでしょうか?
いいのかな…?いや悪いでしょ!!!
私が言うことを聞くべきなのは季龍さんだ。主人の言うことをそっちのけにする使用人なんかいるかっ!!
「こーこちゃーん。若はほっといていいから」
「!?」
ほっといてよくないですっ!