私のご主人様Ⅱ
「…」
ところで、伸洋さんはなんでデート何て言ったんだろ。梨々香ちゃんの誕生日会の買い出しって言えば季龍さんも怒らなかったと思うのに。
…そもそも季龍さんもなんで怒ったんだろう。
…………………………………………ワカリマセン。
「ここちゃん、どーした?」
「!アワアワ」
タブレットないじゃんっ!!
えーと、うーんと。伝える術がない~!!!
「はいはいここちゃん手に書いて」
手を差し出してくれる伸洋さんの手を取って、一文字ずつ書いて伝える。
『な・ん・で・デ・ー・ト』
「デートって言ったのかって?」
「コクコク」
「そりゃもちろん、若に嫌がらせ☆」
「…」
笑顔でそんなことを言う伸洋さんに呆れた視線を向けたのは言うまでもない。
それでも切り替えて、伸洋さんと明後日のことを話し合った。