私のご主人様Ⅱ
「どこ見てる。ついてこい」
「!」
季龍さんの声に我に返ると、季龍さんは校門をくぐった先で待っていてくれた。
慌てて駆け寄ると、スタスタと歩いていく季龍さんを小走りで追いかけながらついて行く。
もちろん女子の群れからは避難の嵐。
あーめんどくさ。これ後で絶対くるんだよ?
「季龍さんとどんな関係だーっ!」「私たちの季龍さんから離れろー!」とかとか。
馬鹿馬鹿し。こっちだって好きで傍にいる訳じゃないんだよ。
とりあえず女子の群れは無視して、季龍さんの後を追いかけることに専念した。
下駄箱で靴を変えて(なんでかもう上履きまであった)、渡り廊下を渡って隣の校舎に行って、2階に上がって定番の職員室に到着。
もちろん来るまでに女子の悲鳴がうるさかった。