私のご主人様Ⅱ
happybirthday
「完成だね」
「コクンッ」
「ケーキってめんどくさ」
チョコペンで何とか書いたhappybirthdayの文字。それを書き終えてようやく準備完了です。
奏多さんと暁くんはそれぞれの反応をしながらも、その顔はやり遂げたと言うように少し晴れやかだった。
「“手伝ってくれて、ありがとうございました!”」
「…別に。暇だったし」
「久しぶりに琴音ちゃんといれて楽しかったよ」
照れ隠しをする暁くんと、嬉しいことを言ってくれる奏多さん。
いつも通りの2人に、また安心してしまう自分がいて、勝手に笑みが浮かんだ。