私のご主人様Ⅱ

「って、あんたの相手してる暇じゃないのよっ!あんた!季龍くんとどういう関係なのよ!!」

「プイッ」

「あんたねぇ!人の話くらいちゃんと聞きなさいよ!!」

とか言いながら逆なら聞かないんでしょ?聞いてやるもんか。

知らんぷりを決め込んでいると、机を蹴られる。あーあ。

「季龍くんに近づくな!近づいたらただじゃおかないわよ!!」

おーこわ。好きで近づいてるわけじゃないっていうのにさ。

とりあえず知らんぷり続行。

また机を蹴られてどっかへ行ってくれた。はぁーあ、こういうとき損するのって大体私みたいなポジションだよなぁ。

そりゃ、季龍さんはいいよ?私が牽制されてることを知らなくて、当たり前のように接して来れるんだもん。

だけど、向こうから話しかけてきたという事実を無視して近づくなって言っただろってこっちは害が降ってくるんだもん。

あー、理不尽。自己中女うざい。

って、私こんな性格だったっけ?まぁ無理もないか。

あんなトチ狂ったお金持ち学校にいて、ワガママ奥様について、その仕打ちがこれなんだもん。

ほんと、やになっちゃう。
< 30 / 323 >

この作品をシェア

pagetop