私のご主人様Ⅱ
首を横に振って、タブレットに打ち込んで見せる。
『あの場ではあれが正解だったと思うから、大丈夫だよ』
「…琴音ちゃんがそういうなら、分かった」
少しだけ笑みを浮かべた麻琴さんに微笑み返す。
少しおてんばさんだけど、決して悪気がある訳じゃない。まっすぐなだけだ。
「で、琴音ちゃん文化祭何の係りになる?」
「?」
表情を切り替え、目を輝かせる麻琴さんの言葉に首をかしげる。文化祭…?もうそんな話?
麻夏くんを見ても、反応は同じだ。
そんな私たちを見て麻琴さんはキョトンとした顔をする。
「今から文化祭の出し物決めるんだよ?」
…嘘。もう帰れるとばかり思ってたのに。まさかもう1時間あったとは…。
「…めんどくさ」
唖然としてる隣で、麻夏くんの素直な言葉に麻琴さんが怒る。でも、麻夏くんに賛成したい…。
なんとか苦笑に留め、教室に入る。