私のご主人様Ⅱ

「そういえば、琴音ちゃんの入学テスト満点だったっけ」

「…」

「?」

入学テスト?そんなの受けたっけ…?

…あ、もしかして前に学力テストって言って5教科やったやつかな。

あれから結果も何も教えてくれなかったから忘れてたけど、あれ入学テストだったんだ…。

「…琴音ちゃん頭いいんだねぇ」

「きも」

暁くん酷いっ!暁くんをペチッと叩くと、倍返しで叩かれた。

酷い…。

「遊んでる場合じゃないだろ。早く上がれ」

「!」

時計を見ると、16時30分だ。夕食作り!

靴を脱いで急いで部屋に向かう。そう言えば何か忘れてるような…。なんだっけ?

と思いながらも制服から着物に着替えると、何となく落ち着く。あー、和服に慣れちゃってた。

たすき掛けをして、前掛けもして、急いで台所に向かった。
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