私のご主人様Ⅱ
思い出した。梨々香ちゃん、写真とか言ってたっけ…。
着替えちゃった。どうしようと奏多さんを見ると、苦笑いされた。暁くんは、諦めろと言わんばかりの表情で、こくりと頷いた。
「ことねぇ!って、着替えてるぅ~!!」
次の瞬間、台所に飛び込んできた梨々香ちゃんは、私見るなり頬を膨らませる。
「着替えないでっていったのにぃ!!写真とりたいぃぃいい!!」
ありゃりゃ。
すっかり拗ねてしまった梨々香ちゃんは少し怒った顔で、地団駄を踏んでる。
頭をよしよしって撫でても機嫌が直らない。
「お嬢、明日にしてくれませんか?」
「えぇ!奏多なんで止めてくれなかったの!」
「すみません。忘れてました」
「ばか~!!!」
奏多さんもたじたじで、梨々香ちゃんは大声を上げて怒ってる。