私のご主人様Ⅱ

丁度チャイムが鳴って、生徒は席についていく。少し経って先生がやって来て、事務連絡を済ますと去っていく。

1時間目までの少しの時間は特になにもなく終わる。

というのも、季龍さんが教室から出なかったから。いなかったら昨日の女子が来てたね。

大好きな人の前ではあんな意地悪いとこなんか見せられないもんね。

と、先生が入ってくる。教科は昨日なかった数学で、おばちゃんって感じの先生だ。ちょっと化粧濃い…?

と、先生が入ってきた瞬間ビリリッと空気が引き締まったような気がする。特に男性陣から緊張のような、変な空気が漂う。

「ッチ」

「?」

季龍さんも?この先生何かあるのかな。

チャイムが鳴るといよいよ空気は張り詰めてしまった。
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