私のご主人様Ⅱ
「おかえりなさいませ」
「おかえり~」
お出迎えしてくれる人たちの中に奏多さんと暁くんの姿を見つけて、飛び付いた。
「琴音ちゃん?」
「なんだお前」
会いたかった~今日は離れたくない。
ぎゅっと抱きつくと、遠慮というか、戸惑って頭をぽんっとされる。
「琴音、あんまりくっついてんじゃねぇ」
「?」
暁くんにベシッと叩かれたので、奏多さんに甘えていると、首の後ろの服を掴まれて引き離される。
今まで甘えてても何も言わなかったのに、何かあったのかな。
首をかしげると季龍さんは離してくれて部屋に行ってしまった。
…何かあったのかな。使用人だから甘えるなってこと?…今更無理です。
奏多さんと暁くんの手を握っていると、そのまま部屋につれていかれる。