私のご主人様Ⅱ

想定外の姿に頭がついていかない。

混乱する中、いつも通りに夕食スタートってえぇ!!?

「ここちゃんお酌~」

「琴音ちゃん食べなよ?」

さっきまでの空気はどこへやら。いつも通りわいわいがやがやしています。

って、えぇ?

『季龍さんのお父さんですよね…?』

「ん?そうだよー。まぁ、義理のだけど」

「?」

義理の…?とういうことは季龍さんは養子?

どういうことなんだろう。頭がどんどんぐるぐるしてくる。よくわからない…。

「琴音、とりあえず食べろ」

「っ…」

ポカンとあいた口に里芋を放り込まれた。

言われた通りに食べるけど、いろいろな情報をぽんっと出されたみたいで、頭は混乱したままだ。

もそもそ食べ続けながらもチラチラと上座の様子を見る。

季龍さんはいつも通り。梨々香ちゃんもかな。季龍さんのお父さんはゆっくり食べながらみなさんの様子を見ているように視線を巡らせていた。
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