私のご主人様Ⅱ
「ありがとさん。…キミは変わっていなかったか」
「?」
変わってない…。どういうこと?私あったことあったっけ…??
全然記憶がなくて、首をかしげると意味ありげに笑われる。
「琴音さん、明日お昼一緒に食べようか」
「!」
「少しじじいの話を聞いてくれんか」
断る理由はないけど…いいのかな。コクンと頷くと嬉しそうに笑ってくれた。
「親父、わりぃ…」
「気にするな。この子が気づいてくれたからな」
季龍さんが気づいたのか、傍に座る。季龍さんのお父さんは穏やかに笑って私を見る。
何となく気恥ずかしい…。
「琴音よく気づいたな。ありがとう」
「!」
季龍さんにもお礼を言われた。ひーっ顔が熱くなる…。