私のご主人様Ⅱ
「!?」
い、今何時!?時計を探すと、壁にかけられた時計が17時を指していた。
っヤバイ!夕食の準備!!
「あぁ、もうこんな時間か。…琴葉さん、またじじいの話し相手になってくれな?」
「コクコクッ」
失礼しますと昼食に使った食器たちをまとめて立ち上がる。そのまま退出しようとしたところを呼び止められて慌てて足を止める。
「季龍のことだが。あれは少し不器用だから、許してやってくれ」
「?」
どういうこと…?首をかしげても源之助さんはニコニコするだけ。
時間は大丈夫かと言われて、今度こそ部屋を出て本邸に戻る。
それにしても、奏多さんと暁くんにどうしてあんなに心配されたんだろう。
とっても優しかったのに…。粗相をしないか心配されてた?そうじゃないか…。
結局答えはでなくて、台所に急いだ。