平凡なシンデレラ
*Story2*
「着きましたよ」
そう言われ、ドアを開けて降りて行った黒髪のヤンキー。
どうしたらいいのか分からず、キョロキョロしていると運転していたヤンキーがドアを開けてくれた。
倉庫らしきところに連れてこられた私。
この風景ドラマで見たことある…。
喧嘩するところだよね…?
ドキドキしていると、黒髪のヤンキーが私の前に来て
「ついて来い」
一言だけ言って1人スタスタを歩き出した。
慌ててついていくと、倉庫の中に入れられた。
中にはたくさんのヤンキーがいて、みんな黒髪のヤンキーに頭を下げていた。
その間を通って行き、ソファの前に立ち止まった。
「慎吾、連れて来たぞ」
黒髪のヤンキーがダルそうに言うと、ソファに座っていた人が振り返った。
「あぁ」