平凡なシンデレラ
白に近い金色の髪色。
あの時のヤンキーだ…。
あの時は血だらけでところどころ腫れていたから分からなかったけど、顔も黒髪のヤンキーに負けずイケメンだった。
「じゃあ、俺行くから」
「あぁ、助かった」
手をヒラヒラさせて、どこかに行った黒髪のヤンキー。
「隣に座れ」
金髪のヤンキーに言われ、恐る恐るソファの端っこに座った。
さっきまで吸っていたタバコを灰皿で火を消していた。
「急に連れてきて悪かったな」
「あっ、いえ…」
「お前俺のこと知ってるか?」
「この間道で倒れていたヤンキーですよね……」