平凡なシンデレラ
ボソッと言うと、急にクスクス笑い出した。
えっ、今笑う要素あった…?
「俺の見込んだ通りだな」
クスッと笑ったヤンキーに私は目を離せなかった。
怖いはずなのに、なぜかその顔に引き込まれていく。
さっき出会った2人のヤンキーとは違う。
何でだろう……。
「爆龍って聞いたことないか?」
爆龍って田中さんたちがいつもかっこいいって言ってる暴走族。
滅多に姿を見れないから伝説とも話していたような。
「ここ爆龍の溜まり場」
「そうなんですか……」
「興味ねぇーのか?」