平凡なシンデレラ
正直に言えば、興味ない。
でもそんなことを言ったら何されるか分からないから黙っていると
「正直だな」
私の顔を見ながら、フッと笑った。
そんな彼の顔にまた引き込まれてしまった。
私どうしちゃったんだろう……、ヤンキーに囲まれておかしくなっちゃったのかな……?
「興味ないだろうけど言っておく。俺が爆龍10代目総長松中慎吾だ」
「羽山千紗です…」
「千紗、よろしくな」
手を差し出してきたので、恐る恐る出して手を握った。
何だろう、このくすぐったい感じ。
今まで感じたことのない感情だ……。
でもひとつだけ言えることがある。
直感なのか分からないけど、この人だけは信用出来る……。