【完】心配させんなよ(おまけ追加中)
「用ないなら俺行くから」
「好きですっ!」
俺が教室を一歩踏み出したときに聞こえた声。
俺を好きなやつってまだいたんだ。
しかも同じクラスに。
そんなことに驚いているとクラスメートは言葉を繋げた。
「私っ、日賀柚磨<ヒガユマ>って言いますっ!綾十くん、付き合ってください」
俺はいるが初恋だ。
それまでに彼女はいたことあるけど、こんなに本気になったのは始めてだ。
だから、告白するときにドキドキ胸がはち切れそうになるのも知ってるし、それを受け入れられないことがどれだけ辛いかも想像できる。
もしもいるに告白断られてたら…?
身震いする。
今までだったらこんなこと思わないけど…出きるだけクラスメート…いや、日賀の恋する気持ちが傷つかないようにしてやりたいって思える。
これも、いるのお陰。