君が嫌い
だから何を話したとかそういう事は全く覚えていない。
基本寝るとすぐ忘れるからな、忘れてしまったようだ。


最後まで嫌いでどうしようもないやつだったけど、いい所もあるなと思った。
まあだからといって感謝しようとも思わないけど。


所詮蔑は蔑だから。


信頼と似ているかもしれない。
お金では買えないし失えば元通りなんてならない。


一度蔑と判断したらもう二度とそれ以上でもそれ以下でもなくなる。


蔑と判断してからその人達と付き合っていかなくなるから真相は分からないけど、多分ずっと変わらないだろう。


だってもう嫌いを通り越して興味が無くなっているんだから。


まあそんな事はどうだっていい。
今俺は非常に気分が良い。


『お忙しい所すみませんでした。それじゃあ失礼します。』


『あ、寺澤さん。電話切る前に切る前に相談なんですけど……。』

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