君が嫌い
『事情を聞いても教えろの一点張りで。一応お客さんのプライバシーは守る義務があるから教えられないって言ったら怒って帰っちゃったんだよ。うちの稼ぎ頭だからこのまま辞められちゃうと困るから寺澤さん、理由は分からないけどよろしく頼むよ。』


ああ、やっぱりそうか。
それなら仕方ない、俺も悪い事したし謝らなきゃいけない。


『それなら教えちゃってくれて構いませんので。私も謝りたいと思っていたので。』


『本当。良かったよー。じゃあ今連絡するから多分今日中には寺澤さんに連絡来ると思うからよろしくね。』


『分かりました。失礼します。』


電話を切り計画を練り始める。
さてさて、どうやって謝るか。


この犯人はさおりちゃんだ。
暴れた理由も分かっている。


今までさおりちゃん一筋で通っていた所に昨日違う女性を選んでしまったが故の嫉妬だ。

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