君が嫌い
多分嬢同士で話し合いをしていた時にでも俺が違う嬢に浮気したって情報が流れたのだろう。


スタッフさんが稼ぎ頭って言った事で疑念が確信に変わった。
だからさおりちゃんで間違いない。


それにしてもさおりちゃん可愛いなー。
いつも嫌いとか言って距離置くくせに、まさかツンデレだったなんて。


くぅー、モテる男は苦労するぜ。


ルールルールルールールルールー


知らない番号から着信が来た。
きっとさおりちゃんからだ。


結局何も考えられなかったけど、彼女は優しいから謝れば許してくれるはず。


周りから見たらきっと気持ち悪いと言われるような顔で電話に出る。


『あっ、もしもし!さおりちゃーん?昨日はごめんね。でも俺が1番好きなのはさおりちゃんなんだからね!』


自分で言ってても気持ち悪いと思った。
だけど今の俺には止められない、それほど彼女の事が愛おしいのだから。

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