君が嫌い
お嬢なのは知ってたんだけど、そっちのお嬢でもあったなんて……。


そんなお嬢様を風俗店で風俗店で働く事を許可した両親の気が知れない。


ある意味こんな性格になったのはお金持ちとかじゃなくて両親の教育方針に問題があるのではと垣間見えた気がした。


『どう?美味しかった?この間勝也に私の食事代払わせてしまったからそのお礼。もしこの間の方が高かったら足りない分は言ってね。』


『お、おう……。』


言えねーーー!!
この間のが幾らか覚えてないけど絶対4倍以上は高いなんて口が裂けても言えねーー!!。


なんて言葉返すのが適切なのか分からないから「おう」しか言えなかったよ。


やっぱここはちゃんとお金払うべきだよな。
このまま払わないで帰るのは罪悪感に苛まれそうだ。


1万円で足りるかな……。
ってこの1万円は治療費のやつーー!!


『それで……今日は、その……』

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