君が嫌い
確かに間違ってないかも。
じゃあもしかして俺の考えが間違っていたのかもしれない。


『あー、あれだ。俺が間違ってた。ごめん。』


『仕方ない。許してあげよう。それなら一緒にテレビ見よう。』


ソファーと叩いて隣に座るように指示を出している。


『テレビもいいけどご飯にしよう。スーパーで買ってきたから。』


『わーい。勝也ありがとー!』










『グハハ。やっぱり勝也といると楽しい。』


テレビを見ていると隣でニコニコと話す彼女。
なんて不恰好な笑い方なんだろう。


『あはは。俺も君といると楽しいよー。』


『これが友達っていうんだねー。』


『そうそうこれが友達……ってちがーーーーう!!』


あ、危ねぇ。
もう少しで騙されるところだった。


『急にどうしたの?あービックリしたー。』


ビックリしたのは俺の方だよ。
まさかこの人、洗脳の使い手だったとは。

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