ロシアの昔話『雪姫』
___ぎゅルルル


あっ、腹なった......

か、カーシャには聞こえてない...はず...


「アランお腹減ったんですの?」


き、聞こえてたぁぁ。。

アランは恥ずかしくなり顔が赤くなってしまった。


「あら、アランってば照れているのですか?」

_フフッ___

「可愛らしいですわね」


カーシャはそう言って微笑むのだ。


鼓動が早くなるのを感じた。
本当に...カーシャといるとドキドキしっぱなしだ。


「カーシャあのさ」
「なんですの?」


ほら、俺...誘えって...
お昼一緒に食べよって…
家来いよって...


「なんですの?アラン?」
「...」


そして、俺は決意した。



「お、おおお昼...お、俺んちで食わねぇ?」



そう言った俺の声は震えていた。

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