ロシアの昔話『雪姫』
「なん...で...」


アランは途方に暮れました。


カーシャはたき火を飛んでしまったがために消えてしまったのだ。



一方オルガの方も途方に暮れていました。

まさか自分がカーシャを挑発してたき火を飛ばせたために消えてしまったのだ。


「私のせいで...」
「-のせいで...」


そう呟きが聞こえたと思った瞬間に
オルガはその場に倒れ込みました。


「お、オルガ?!?!」


ミハイルはオルガに駆け寄りました。
オルガの背中からは大量の血が出ていたのです。



そんなことをしたのは1人しか居ませんでした。




「...アラン...!?」



「すべては...そいつが、オルガが悪いんだ。
オルガがカーシャを挑発しなければ...」



そう言ったアランの手にはナイフが握られていたのでした。



「ふっ...

カーシャ...そっちで会えるといいな......」




そう言ってアランは自分の腹にナイフを刺したのだった。
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