too much
「決意」side雪彦
(はぁぁぁ~~……)



あまりにも深く長い溜め息に、僕は呆れた。



(本当に僕って馬鹿だな…何度同じことを繰り返せば気が済むんだろう…)



自己嫌悪の海にどっぷりと沈んだ僕に、彼女の言葉が追い打ちをかける。



『あんた、重過ぎ!』



言われなくてもわかってる…
だけど、仕方ないじゃないか。
僕だってそうしたくてしてるわけじゃない。
むしろ、嫌われないようにって自分をセーブしているつもりだ。
だけど、つい地が出てしまっただけで…



そう、僕は尽くしすぎる男…
それほど自覚はないんだけど。



僕は好きな人に喜んでもらいたいだけ。
それだけなのに、いつも言われてしまうんだ。



『重い』って。



どうしてだろう?
人に優しくされたら、誰だって嬉しいもんじゃないんだろうか?
どうして、僕の好意は理解されないんだろう?



そんなことを考えていたら、またため息が口をついて出た。
深く長い溜め息が…
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