ｔｏｏ ｍｕｃｈ

「……見てみたら？」

「後で良いですよ。」

「僕のことは気に…」

言いかけた時、僕のスマホにもＬＩＮＥの着信が届いた。



「僕も見てみますから…」

「は、はい。」



ＬＩＮＥは、思った通り、あゆさんからだった。
なんでも、たまたま相川と出会って、そこで今度の連休の話になって、一泊で四人でキャンプに行かないかってことだった。



「やっぱり相川さんからでした。
あゆと偶然出会ったらしくって、それで…」

「連休にキャンプ…ですか？」

「え、ええ、その通りです。
あゆからも来たんですね？」

「はい。」



連休は特に予定はなかった。
多分、平川さんとは会うかもしれないけど、僕達は会うのも近所だけって決めていた。
あゆさんや相川を騙してる上に、ふたりで遊びに行くなんていうのはあまりにも酷いと思ったからだ。
でも、そんなのはただの詭弁かもしれない。
近場ではこうして会ってるのだから。



「キャンプ、どうします？
連休には何か用がありますか？」

「いえ、特に何も…」

「じゃあ、行きませんか？」

「そうですね。楽しそうですね。」

微笑む僕とは裏腹に、平川さんの顔は強張っていた。



「私……そこであゆと相川さんに話そうと思います。」

「話すって…何を…？」

「……島本さんが好きだってことを、です。」

「……え？」

突然のことに、僕はびっくりして固まってしまった…