ｔｏｏ ｍｕｃｈ

「私も一目見て、海斗のことが一番気に入った。
でも、海斗は私じゃなく美穂を選んだ。
だから…悔しくて……それで、海斗とは一番タイプの違う島本さんを選んだんだ。」

「そうだったの？」

「本当にごめんね！」

あゆはまた頭を下げた。



「でも…遊園地でスマホをなくした時、海斗が一生懸命探してくれて…
私…あの時、なんだかすごく嬉しかったんだ。」

「俺もなんであんなに必死になったのかよくわからなかったけど…
でも、時が過ぎるにつれて、なんとなくわかったんだ。
あ…俺…やっぱりあゆのことが好きなんだなぁって…」

二人はそう言うと、お互いをみつめあった。
な、何？なんだか良いムードになってるんですが…



「あの時…観覧車の中で、俺はあゆに正直な気持ちを伝えた。
あゆは、美穂ちゃんのことを気にしてて…すぐには返事は出来ないって言った。
そりゃそうだよな。
あゆと美穂ちゃんは親友なんだから…
あゆもそのことではずいぶん悩んだ。
俺が悪いんだ…俺が最初からあゆを選んでれば、こんなことにはならなかったのに…本当にごめん！」

「違うよ、海斗。
悪いのは私だよ。
私も…海斗と同じ気持ちだったんだから。
美穂のことが気になってたのは本当だけど、私はこの数ヶ月間、美穂や島本さんを騙してたわけだし、しかも、最終的にはこうして海斗を選んだ。
美穂、島本さん…本当にごめんなさい。」



そんな馬鹿な…
私が話そうと思ってたことを、あゆと相川さんが言ってしまった…




（ど、どうしよう！？）