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「美穂たちはどうなの?」

「え…私達は、まだそんな…ね?島本さん…」

「そ、そうですね。」

私達の会話に、あゆと相川さんがおかしな顔をした。



「あんたら、どうして敬語でしゃべってるの?
しかも、苗字で呼ぶって…」

「そ、それは……普段から馴れ馴れしい話し方をしてたら、あゆ達の前でぽろっと出るんじゃないかって思って…」

「もうっ!真面目なあんたららしいね。
用心深いっていうか、なんていうか…」

あゆと相川さんは、顔を見合わせて苦笑する。



「えっ!?それじゃあ、もしかして、二人は一緒に出掛けたりもしなかったのか?」

「え…出かけるっていうか…
たいていは、平川さんの家の近くのファミレスで会ってた。」

「ファミレス…?ファミレスでダベってただけ?」

「う、うん。」

「高校生か!!」

あゆのツッコミに、思わず私達まで笑ってしまった。



そっか…これからは、敬語で話さなくても、「島本さん」って苗字で呼ばなくても良いんだ。
周りを気にすることなく、ふたりで好きな所に遊びに行って良いんだ。



そう思ったら、開放感に胸が震えた。
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