too much
「あゆ…私があゆよりも島本さんを選んだこと…あゆは怒ってないの?」

「当たり前じゃん。
だって、私もあんたより海斗を選んだんだよ。」

「そりゃあ、そうだけど…」

「だから、罪悪感なんて感じることないからね。
あ、それとあらためて……これからも仲良くして下さい!」

「それは私の台詞だよ。
あゆとこれからも仲良くしてもらえるなんて、本当に嬉しい。
私…島本さんを選んじゃったけど…そこに行きつくまでにはこれでもけっこう悩んだんだよ!」

そう話したら、なんだか感情が高ぶって…



「もうっ!なんで泣くのよ!
あんたが泣いたら私まで…」

私達は子供みたいにわんわん泣いた。
やっぱりあゆを裏切ったことが、私の中ではかなりのプレッシャーになってたみたいだ。



「私、本当に嬉しい…
あゆと友達でいられること…」

「私だって。
これからも私達はずっと親友だよ!」



考えてみたら本当におかしな話だ。
お互いを裏切った私達が、友情を誓うなんて…



でも…これは紛れもない本心だから、おかしくてもなんでも良いんだ。



思いっきり泣いた後、私達は、すっきりした気分で眠りに就いた。
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