too much
「Wデート」side雪彦
(僕の方から送るべき…かな?)



合コンの次の朝…
僕は目が覚めたのと同時にスマホを見た。
小野田さんからLINEが入ってるんじゃないかと思ったんだけど…残念ながら来てなかった。
時計を見ると、まだ7時半…
小野田さんからのLINEが来てなくても当然だ。
休みの日にそんな早起きをするのは、僕くらいのものだろう。
そう思いながら、僕はゆっくりとベッドから起き上がった。
いつものように、簡単な朝食の用意をし、テレビを見ながら、いつもよりのんびりと食べる。



どうしよう?
こっちから何か送るべきだろうか?
『おはよう。良い天気ですね。』とか?
いくらなんでも、それはつまらなさすぎるか…


それとも、誘ってみる?
今日は、小野田さんも休みのはずだから。
やっぱりいくらなんでもそれは早すぎる?
いや、僕と小野田さんは付き合うことになったんだから、誘ったって良いはずだ。



だけど… やっぱりそこまでの勇気はまだない。
じゃあ、LINEだけでも…
でも、文面がなかなか思いつかない。
あれこれ考えれば考える程、気持ちは定まらない。



どうしよう?



ふと、見た窓の外は、さわやかに晴れ渡っていた。
そうだ、とりあえず出かけよう。
こんなに天気が良いのに、家にいるのはもったいない。
そういえば、タオルを買おうと思ってたんだ。
あと、食料品も…
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